からすうり 

 かつて、鹿児島市の小野町に、ハッチョウトンボが生息する沼地があった。高校生の頃、友達がそのことを教えてくれて、誘い合って、アブのように小さなトンボを見に行ったことがある。

 鹿児島を離れてから、その場所の記憶も朧になり、ときたま夢にまで見るようになっていた。昔、一緒に行った友達も、鹿児島から離れていたので、彼にとっても、まるで夢のような思い出となっており、場所がはっきりしなくなっていた。
 僕がUターンしてのち、その友だちが思い出の場所をついに探し当て、誘われて一緒に行ってみたのだが、今では沼地は水が抜けて普通の草地になっていた。背後には高速道路が通っていたが、当事の面影だけは残っていた(写真上)。

 そこで偶然見つけたのがカラスウリ(写真下) 。
 九州・四国・本州の野山に自生するらしい。しかし、東京に住んでいたころも、長野県でも見たことがなかった。
 東京では、あまり野山に出かけなかったから見なかっただけなのか、長野県は高冷地だから自生していないのか…、どちらもちゃんと調べたわけではないが、とにかく1度も見たことはなかった。だから、僕にとって、は鹿児島の山で遊んだ小中学校時代を象徴する実となっていて、久しぶりに見つけて嬉しくなってしまった。





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