遙かなる夏より 〜ロック青春記」

夢に向かって走り続けたロック少年たちの物語。
生徒数3千人というマンモス中学校で、末原康志、鮫島秀樹等、
音楽仲間と出会い、自分たちの音楽を目指し始めた頃を
綴った青春記です。

「 森 の 中 へ
 
信州の山道で、車を走らせていると、ふと、ある場面が脳裏に浮かんだ。
いつか見た光景…、映画の1場面だろうか?
そこには、不思議な幸福感が伴っていた。
「ロバのパンに轢かれた事件」

子どものころ、父からよく聞かされた、2歳の頃パン屋の屋台に轢かれた話。
そして、幼い頃の不思議な思い込みと、繰り返し見た怖ろしい夢。
古い記憶を丹念にたどり、その謎を解きほぐす。
「微笑みの木〜ある梅の木に寄せて」
写真に撮られていた5歳のときに作った貼り絵。
顔と木が並んだその絵は、
偶然なのか、まるで、18歳のときに書いた歌の挿絵のようだった。

「アヴィニョンの橋の上で」

フランスの有名な童謡「アヴィニョンの橋の上で」をめぐる
幼少期の思い出と、ピアノ講師時代の雑感少々。
「コ ー ヒ ー の 味」

香りや味がきっかけで、ふと昔のことを思い出すことがある。
コーヒーの湯気の間からたちのぼってきた、懐かしい記憶を辿る。
「西郷隆盛は『おいどん』と言っていたのか?」

「おいどん」という一人称は、最も有名な鹿児島弁のひとつだろう。
だが、実際には、鹿児島市ではほとんど使われない言葉である。
そのことは、全国的にはあまり知られていないのではないだろうか?
「廃車手続き完了の日」

長野県上田市から鹿児島市へ…。
長い時を共にしてきた愛車との別れのときがやってきた。
感謝の気持ちを込めて想いを綴る。
「ゴーシュ、ハンガリーに渡る」


長野県上山田町の劇団に同行し、
ハンガリーのヴェルーツェという町に行ってきた。
人々の盛大な歓迎と、温かいカーテンコールなど、その思い出を語る。
「想い出ノート」

高校2年のころ誰でも書き込める1冊のノートを作り
友だち数人で回し、いろんなことを書いていた。
そこから付き合いも深まり、楽しい日々が過ぎてゆく。
ある日、1人がちょっと変わったことを書き始めた。
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